”写真の中に自己の存在を感じる”ことをテーマにした作品。
被写体が発する光を再構成し、実像を結ぶ写真、そしてカメラ。
往々にして写真には真実が写るのか否かが語られる中
1枚の写真を通し、像としては写っていないはずの
撮影者自身の姿が浮かび上がることを知った。
それは意思や感性が写真に影響をもたらすというような理屈ではなく
自分自身が認識し得なかった姿であり、
感情、感覚といった曖昧な内面世界に触れられるきっかけになる。
写真が写す世界と、そこに内在する自己の探究を通し、
その価値と可能性を模索するための作品群。